源氏物語 澪標巻 先立の香(さきだちのこう) 和歌は紫上21歳と源氏29歳 紫上は香を調合しながら詠います 煙はどちらにいくのでしょう あなたの気持ちは どちらにいくのでしょう |
小姫桜
こひめさくら |
暮紅葉
くれもみじ |
月の匂
つきのにおい |
龍頭
りゅうとう |
艶出世
あでしゅっせ |
里の連枝
さとのれんし |
由緒流 ゆえづき |
科戸の風
しなどのかぜ |
しまいがく |
絵はがきの小さな説明 |
小姫桜(こひめさくら) 少女は庭に走り出て袖を広げ 空から降ってくる 桜の花びらを 大切に集めた 竹河巻 小姫童 |
暮紅葉(くれもみじ) 初恋で結ばれた いとこ同士のふたりは おばあさまのことや 幼い頃を 思い出していた 藤裏葉巻 夕霧17歳と雲居雁19歳 |
月の匂(つきのにおい) 明日 伊勢へ旅立つ六条御息所 源氏は六条御息所の冷たい手を 握りしめて離さなかった 賢木巻 光源氏23歳と六条御息所31歳 |
龍頭(りゅうとう) 背に蝶の羽を 頭に天冠をつけ 手に花枝をもって舞う 船上のかわいい胡蝶楽 胡蝶巻 若女房山吹 |
艶出世(あでしゅっせ) 「宇治橋が二人を隔て そのうえ 霧がかかっています」と宇治中君は 悲しそうにいった 総角巻 宇治中君26歳と匂宮25歳 |
里の連枝(さとのれんし) 秋に逆らう緑楓みどりかえで 秋に染まる紅楓べにかえで どちらを愛するのでしょうか 総角巻 薫24歳と宇治大君26歳 |
由緒流(ゆえづき) 「今宵十五夜二千里彼方の友・・」 源氏は 白居易と同じ気持ちになって 寂しさをまぎらした 須磨巻 光源氏26歳 |
科戸の風(しなどのかぜ) 罪や穢れを吹き祓うという 科戸の風 「恋をしないと誓っても 神が 聞きとどけた例などないでしょう」 と光源氏は朝顔君にいった 槿の巻 光源氏32歳と朝顔君 |
姉妹楽(しまいがく) 姉大君は琵琶を 妹中君は琴を 父八宮に手習を受けていた 橋姫巻 宇治大君と宇治中君 |